HOME > 活動報告

2013(平成25)年6月、文部科学大臣ほかへの「書写・書道教育に関する要望書」提出をきっかけに、翌2014(平成26)年4月、要望書に名を連ねた6団体で構成する「書写・書道教育推進協議会」が発足しました。
「書写・書道教育を充実させてほしい」と要望しただけでは叶いません。
要望内容実現のため、署名活動、書写・書道教育の実態調査、小学校低学年での毛筆(軟筆)を使用した研究授業実施ならびにデータ集計、毛筆教育に関する理論的研究など、継続して活動を行ってまいりました。




「書写・書道教育に関する要望書」賛同の署名活動


2014(平成26)年4月~8月、「書写・書道教育充実のための署名」活動を実施しました。
要望書の内容に国民の皆さまから広く賛同が得られ、944,483の署名が集まりました。
ご協力いただいた署名は9月24日、下村博文文部科学大臣にすべて(段ボール13箱分)を提出しました。
下村大臣は、「要望書の内容に90万人を超える賛同の署名が集まったことは、重く受け止める」と述べられました。
提出の際、荒船会長、津金・樽本両副会長はじめ推進協議会から訪問したほか、要望書趣旨に賛同くださっている「書道国会議員連盟」の河村建夫会長(衆議院議員、元文部科学大臣)、関芳弘事務局長(衆議院議員、経済産業大臣政務官)も同席くださいました。

署名簿を下村大臣(中央)に手渡す94万筆の署名簿





小学校低学年での毛筆(軟筆)を使用した研究授業


要望した内容で、現行指導要領と一番大きく違うのは「小学校1・2年生国語科の中に『書写』の時間を明示し、毛筆(軟筆)を使用した授業を実施してほしい」ことです。
1968(昭和43)年、毛筆を含めた「書写」の時間が、小学校3年生以上の「国語科」の中に位置づけられました。
学習指導要領では、「毛筆は硬筆の基礎を養うものであり、毛筆での学習を硬筆につなげること」となっております。
ところが、学校教育で文字を習い始める1年生、2年生では「硬筆の基礎を養う道具」を用いず、硬筆だけで習うのです。

書写・書道教育推進協議会では、小学校1年生からの毛筆(軟筆)使用を要望しております。

2014(平成26)年度後期、都内小学校4校の協力により、1・2年生でフィスペン(水書用筆)を用いた研究授業を実施しました。
授業中に少し水書を挟むことによってどのような効果が生じたのか、現在集計中です。
結果がまとまり次第、報告いたします。





HOME > 活動報告